「本格料理」全ての人に 授産学園で特製ランチ
公益社団法人全日本司厨士協会東京地方本部が先月29日、川崎授産学園(細山1209)で利用者らにステーキランチを振る舞った。同協会は、主に西洋料理を専門に従事する料理人からなる法人。同施設の利用者に本格レストランの料理を味わってもらおうと、特製ランチを提供した。
この催しは、川崎授産学園の石井和明学園長と親しい同会会員の対比地治夫さん(レストランあさお=麻生区役所4階=シェフ)の呼びかけで同会が昨年から行っている。
「障害がある方の中には、本格的なレストランで食事を楽しむ機会が少ない方が多い。全ての人に、本格的でおいしい洋食を楽しむ権利があると思って始めた企画」と対比地さんは話す。
今年は、同学園のリクエストに応えステーキがメニューに組み込まれた。「よりレストランに近い味を」との配慮から、できたての料理が並べられた。
同会は半日かけて仕込みを行い、160食のランチを用意。使用したステーキ肉は約27kgに及んだ。
同学園の職員は「利用者たちがおいしい、おいしいとしきりに笑顔で言っていた。こういう機会を設けて貰えるのはありがたい限り」と話していた。
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