卒業記念し里山に恩返し 東柿生小6年が植樹
東柿生小学校の6年生が5日、早野聖地公園の里山に植樹を行った。
児童らは1年を通じて里山に触れ、下草刈りなどを体験してきた。植樹は、この春卒業を迎えた児童らが1年の恩返しとして行われた。
児童らはコナラやクヌギの苗木約60本を次々に植えていった。しっかり育つように丁寧に土をかぶせる姿も見られた。
児童らは校外授業として里山と関わり、生息する動植物を調査したり、歴史を調べるなどして里山と人間との関わりや、自然との共存について学んできたという。
11月にはこれまでの調査をまとめ、発表会を行った。自分たちの生活する麻生区内にある同聖地公園の歴史を調査し、寸劇を披露するなどして学習のまとめを行った。寸劇ではタイムマシンで里山の過去をさかのぼる物語を演じた。約6千年前の原始の森の姿から、7つの池ができた江戸時代、墓地建設をめぐる昭和30年頃の住民運動や、里山ボランティアや地域住民らが里山を守る現代までをたどった。
「節目ごとに里山見に来て」
東柿生小学校の校外授業を支えてきた里山ボランティアの小泉清さんは「子どもたちは1年を通じて大切なことをたくさん学んだ。できることなら、これから先も中学校卒業や高校卒業など3年ごとの節目に、自分たちが植えた木を見にきてもらいたい。立派に成長していく木に自分の姿を重ねて、力強く生きていってくれれば」と話している。
この取り組みは次年度も実施されるという。
|
|
|
|
|
|