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麻生区版 公開:2013年4月19日 エリアトップへ

川崎北部少年少女発明クラブの運営委員長を務める 瀧上 文雄さん 町田市在住 62歳

公開:2013年4月19日

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「発明の礎」育む多くの体験を

 ○…発足から2年。地域の子どもたちに科学教室を提供し、発明の喜びや実験の面白さを感じてもらおうという壮大なプロジェクトを陰で支えてきた。教室の確保やカリキュラムの調整などすべてがボランティアによる仕事。総勢6人の運営委員のまとめ役として走り回る。「小学生の頃の様々な発見や感動は、科学脳を育てていく上でとても重要。子どもたちにはこの時期に多くの体験をしてもらいたい」。工業高校の校長として多くの生徒を見てきた経験が導き出した答えが活動の源となっている。

 〇…1951年、群馬県の商家に生まれた。昆虫が大好きな少年だった。「恐らく日本で一番、石ころをひっくりかえした子ども」。路肩の石ころの裏に潜む未知の生物に魅せられた。強きもの、弱きもの。生きるということ。そこには宇宙が広がっていた。東京理科大受験をきっかけに理科系の道へ。大学院まで進み、研究職も考えたが人間を相手にする職として教育者を選んだ。赴任先は下町の工業高校。生徒ひとり一人と向き合う日々はかつて経験したことのない驚きと発見の連続だった。

 〇…23年の教員生活の後、管理職へ。校長時代はまさに今の活動に続く人間関係やキャリアを築いた時間だった。全国工業高等学校長協会の事務局次長として少林寺拳法連盟の高体連登録に尽力。教育環境の向上や、工業高校の発展に汗を流した。「少林寺拳法の精神は”人とともに”。自分だけでなく、人のために。技術者や科学者を目指す生徒にも、そんな思いが根付けば」

 〇…科学・工業教育の分野の発展と向上は人生のテーマ。理科離れ、学力低下など山積する問題には「長期的スパン」が必要と考える。「何事も育むには時間がかかる。短期的教育制度に頼らず、今しっかりと大人ができることをしていくことが大切。発明クラブの挑戦にはそういう意味でも未来を感じている」

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