川崎市は、世界3大音楽祭として知られる「ザルツブルク音楽祭」のパブリックビューイング(PV)を13日からラゾーナ川崎など市内3会場で開催する。
「ザルツブルク音楽祭」は、モーツァルトの生誕地であるオーストリア・ザルツブルクで開催されている。1842年に行われたモーツァルト音楽祭がルーツ。世界3大音楽祭の1つに数えられている。
川崎市は、ザルツブルク市と92年に友好都市を締結。11年の東日本大震災でミューザ川崎シンフォニーホールの天井仕上げ材が崩落した際には、復旧費用として同市と同音楽祭から合わせて約2100万円の寄付が寄せられた。
今年4月に行われたミューザ川崎のリニューアルコンサートに同音楽祭の芸術総監督アレクサンダーペレイラ氏らを招待。そこでペレイラ氏から「ザルツブルク音楽祭のPVができないか」との申し出があり、実施を決めた。
上映するのは、今夏に同祭で上演されたヴェルディ作曲のオペラ「ドン・カルロ」の録画映像。16世紀のスペインを舞台に王子ドン・カルロの悲恋や父親との相克を描いた大作で、上映時間は約5時間にのぼる。市では「大きなスクリーンで、みんなで見ることで感動が共感できる」と話している。
会場はラゾーナ川崎(13日・午後3時)、川崎市市民ミュージアム(14日・午前11時30分)、昭和音楽大学(15日・午後1時30分)の3会場。荒天時はラゾーナ川崎のみ中止(市民ミュージアムは野外イベントのみ中止)。入場無料。
詳細は市市民文化室(【電話】044・200・2416)。
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