川崎市は3区域追加 国際戦略総合特区に
県と川崎市、横浜市が共同で推進する「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」に新たに13区域が追加され、市内からは3区域が加わった。
総合特区とは、国の経済成長に関わる産業や機能の集積拠点の形成について、先駆的な取り組みを行う実現可能性が高いとして、国が指定している区域のこと。3県市では、11年に川崎市の殿町地区など4区域(967・4ha)が、国の指定を受けてすでに特区となっている。
幸区にある新川崎区域は、市が99年2月に21世紀を支える先端科学の拠点と新産業の拠点を目指し計画し、整備が進められてきた。これまで、かわさき新創造の森センターや「NANOBIC(ナノビック)」などの施設を建設され、ナノ・マイクロテクノロジーを活用した革新的医療デバイスや医療品の創出を目指した研究が行われている。
川崎区にあるThink(テクノハブイノベーション川崎)は、高津区のかながわサイエンスパークで誕生したベンチャー企業がセカンドステップを展開する場として整備が進められてきた施設で、新事業の創出、新分野進出への支援や産学連携共同研究を実現するサイエンスパークとして運用されている。
高津区のかながわサイエンスパークは、バイオ、IT、半導体、エレクトニクス等を中心とした分野の企業が先端技術の研究開発に取り組む施設。大企業や外資系企業が入居し、医薬品・医療機器の安全性や有効性の評価法の確立に寄与する革新的な計測・評価技術などの研究開発を行っている。
今回の追加で合計17区域(1562・08ha)に拡がったことにより、3県市はさらなるイノベーションの創出を促し、国際競争力の強化を目指していく。
|
|
|
|
|
|