8月に行われる日韓高校生音楽会に出演することが決まった 子田 佳里奈さん 麻生高校 2年
「ともに歌い、学びたい」
○…6月7日に昭和音楽大学が行った「高校生のための歌曲コンクール」本選会で、神奈川県勢で唯一、優秀賞を受賞。日韓高校生音楽会に出演する選抜メンバーの一員となった。他のメンバー6人は高校3年生で、ただ一人の2年生。まだ全国の舞台の経験は少なく、「初めは本当に私でいいのかと動揺があったが、今は楽しみ。韓国の声楽はレベルが高いと聞いているので、一緒に歌っていく中で、学んでいきたい」
○…5人兄弟。高津区で育ち、3人の姉が音楽をやっていた影響で、小学1年からピアノを始め、小学3年の頃には合唱を始めた。中学の頃は合唱部に属していたが、当時の顧問教諭やピアノの先生に勧められ、「独唱や声楽の勉強をしたい」と思うようになった。麻生高校では音楽部に所属。ソプラノながら重厚感のある歌声が人々の心に響き、才能が認められた。昨年行われた全日本高等学校声楽コンクール予選では県代表を決め、今秋、全国大会に出場する。「歌が聴いている人の心に響き、感動していただいた時は、本当に嬉しい」と語る。
○…オペラなど壮大でドラマチックな楽曲を好み、歌っているときは歌の世界へ入り込む。ステージの上では迫力のある歌声を人々に届けるが、普段は控えめで落ち着いた性格。休日はテレビや映画を観ながらゆっくり過ごす。「普段と比べ、歌っている時は人が変わったよう、とよく言われる」という。
○…昭和音大での練習やリハーサルを経て、韓国へ旅立つ。「日本代表として恥をかかないように歌いたい。なかなかない機会なので、韓国の人と仲良く交流し、将来また音楽の世界で出会えたら」と話す。これまでは本番でナーバスになってしまうなど課題は自覚している。「韓国では課題をクリアする糸口をみつけていきたい」と表情をひきしめる。「誰が聴いても感動してもらえるように、歌を歌えるようになりたい」
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