川崎市と東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は、市内における地域と鉄道の持続的な発展に向けて連携・協力を図る包括連携協定を締結した。JR東日本が自治体とこのような協定を結ぶのは初。
協定に基づく取り組みは、【1】鉄道と沿線のブランド向上【2】地域の暮らしの安全・安心の向上【3】低炭素化・スマート化【4】公共交通の利用促進―の4点。
【1】については、「満足度が高く愛される駅・鉄道の実現により、路線イメージを向上し、住みたい魅力のある沿線・まち」をめざし、南武線・南武支線の利便性や快適性の向上、イメージアップのほか、情報発信拠点としての駅や沿線の価値向上に取り組む。【2】は「安全・安心・快適で、子どもから高齢者まで誰もが暮らしやすい沿線・まち」をめざし、安全・安心に子育てや生活ができる環境の創出、スムーズに鉄道を利用できる取り組みの推進を図る。【3】は「水素社会を見据え水素エネルギーの利活用に戦略的に取り組むなど、環境負荷をさらに低減させ持続可能な社会の実現」をめざし、燃料電池を活用したエコステーション推進の検討、ICT等の活用による低炭素化促進などまちづくりにおけるスマート化に向けた協力を進める。【4】は「環境負荷が少なく人にやさしい公共交通機関である鉄道の利用を促進し、自動車利用から電車利用への転換」をめざし、駅へのアクセス性向上の取り組みや地域のにぎわい・交流を促進するまちづくり、沿線企業・住民の利用促進に向けた意識の醸成に取り組んでいく―としている。 先月29日の締結式で福田紀彦市長は、「JR東日本様とは様々な形でまちづくりの連携をしてきた。協定締結によりさらに力強いタッグを組んでいきたい」とし、JR東日本の平野邦彦横浜支社長も「地域と鉄道の持続的な発展をめざして相互協力していきたい」と話した。
同協定に基づき、南武支線の新駅設置について両者で検討を進める。
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