第50回神奈川県看護賞を受賞し、麻生区社会福祉協議会事務局長を務める 稗苗(ひえなえ) 咲子さん 都内在住 61歳
地域福祉を支え邁進
○…神奈川県看護賞を先ごろ受賞し、「名誉な賞をいただき、たいへん嬉しく光栄」と話す。川崎市内で健康、介護予防、子育てなどの自主活動グループの組織化を支援し、医学的な視点を含めた指導など、地域住民の健康の輪を広げる基盤づくりに貢献したことが評価された。市の保健師として34年、13カ所で活動してきた中でも、自主活動グループとの関わりは「地域住民の方々と取り組み、思い出深い」と振り返る。
○…秋田県出身。健康優良児だったという小中学校時代に健康に関心を持ち始め、保健室でいつも子どもたちに優しい養護教諭に憧れた。看護学校へ進学し上京。看護師として高津区の虎の門病院分院で勤務する中で「教科書以上に、看護を実践している先輩を見て、仕事をする厳しさと楽しさを学んだ」と現在の礎を築いた。保健師となってからは、川崎市内の保健所やこども支援室、健康福祉局などで奔走。昨年4月から麻生区社会福祉協議会の事務局長を務め、誠実にベストを尽くすことを心がけ、仕事に取り組む。
○…息子1人、娘1人の2児の母。「市役所本庁勤めの時には、子どもが小さくて共働きで大変だったが、子どもには不自由がないようにと、夫とも協力し合い、乗り越えることができた」と振り返る。チームワークは仕事でも重んじており、「大変なことでも皆で協力して取り組めば、やりこなせる」と語る。
○…保健師として行ってきた活動も区社協での仕事も目指すことは同じ。「人のために何かをすると生き生きとします。地域福祉のために皆で支え合い、住みやすい街にしていきたい」と話す。今後は、これまでの経験をいかしながら、市社協や他区社協とより一層の協力や連携をはかっていく考えだ。「区社協の森政吉会長のご指導のもと、地域の皆様と協議し、協働しながら職員一丸となって地域福祉の推進に取り組んでいきたい」
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