株式会社川崎フロンターレ(藁科義弘代表取締役)は、等々力第1サッカー場(中原区)の人工芝化と照明設置を川崎市に提案した。現在開会中の市議会での承認を得て来年4月からの利用開始の予定。これにより、市民の利用枠の大幅な拡大が見込まれる。
川崎Fは、横浜市から借りている下部組織の練習場が来年度から使えなくなるため市内で代替地を探していた。「一部の時間をフロンターレにお貸しいただけることも提案させていただき、負担付寄付という形でグラウンド整備と照明の設置を市に申し出た」という。
整備内容は主に2点。約9000平方メートルのグラウンドの人工芝化と14基のLED投光器(照明施設)の設置。整備費用は約2億円で、川崎Fが全額負担する。天然芝から人工芝に替えることで、芝の手入れの負担が減るほか耐久性が向上する。照明設置によって夜間利用が可能になるため、利用枠の大幅な拡大が望める。
具体的には、これまで1週間に12時間だった市民利用の枠が団体利用も含め週に86時間になる。また、整備を進める川崎Fは利用枠の一部を下部組織の育成に充てる。川崎Fの広報担当は「川崎市の皆様がより、サッカー、スポーツに親しんでいただける環境をご提供できれば」と話す。
川崎市が所有する等々力第1サッカー場は1992年に開設された。開設当初は土のグラウンドだったが、日韓ワールドカップ出場国のキャンプ地招致のため、2001年度に天然芝に整備された。芝の養生などを考慮し、現在の市民利用は毎週土・日曜の午前10時から午後4時までに限定され、応募倍率は20〜40倍になっている。
整備は12月の市議会で承認後に開始される予定。来年4月の利用開始となる。市等々力緑地再編整備室は「今回の申し出は市にとっても非常にありがたいこと。市民利用が増えることに期待したい」と話す。
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