12月30日から始まる「第94回全国高校サッカー選手権」に出場する桐光学園(区内栗木)。選手権出場が県最多の9回目となる今回は、個人の爆発力とまとまりあるチーム力、双方に磨きをかけて悲願の日本一を目指す。
攻撃の選手を含め前線から積極的に相手ボールを奪いに行き、素早い攻守の切り替えを見せる桐光サッカー。加えて今年はキャプテンの小川航基選手(3年)にも注目が集まっている。来季Jリーグのジュビロ磐田加入が内定するストライカーは18歳以下の日本代表として国際大会で得点王に輝くなど大会を通じての注目選手の一人。
その小川選手が絶対の信頼を置く副キャプテン2人の存在も大きい。安部崇士選手(3年・DF)とイサカ・ゼイン選手(3年・FW)、小学校時代から同じチームだった両副キャプテンがチーム全体のまとまりを生み出している。「小川は背中でチームを引っ張る存在。ゼインもプレーの中で気を配っていて、自分は全体を見て何が足りないのか、監督の思いを伝えたりする役回りです」と安部選手。選手権県予選を前に、練習や生活面での取り組み方を改善しようとミーティングで話し合うなど、勝つための準備にこだわったのも3人の自発的な取り組みからだ。チーム一丸を目指す姿勢は県予選を全試合無失点という結果に表れた。イサカ選手も「キャプテンは小川だけど、リーダーは3人誰でもやれるバランスの良さが今年の強みだと思います」と自信を見せる。
3年間の集大成見せたい
鈴木勝大監督が就任して3年目の今年。安部選手が「強い気持ちで試合、相手に挑むという監督の理想に近づいている感触はある。3年間の全てを出し切って全国でも相手に何もやらせないような試合ができれば」と語るようにチームには集大成という思いも強い。
同校サッカー部として初の全国制覇も大きな目標だ。小川選手は「自分たちのサッカーが出せれば優勝できるクオリティのチーム。今までの積み重ねが選手権に出ると思うので桐光の歴史を塗り替えたい」、イサカ選手も「県予選決勝で緊張なく試合がやれたことはチームにとって自信になった。大舞台でもリラックスして、攻撃面では相手の守備網を破壊する気持ちでゴールを奪いたい」と意気込みを語る。
初戦は1月2日、市内の等々力陸上競技場で午後0時5分開始予定ということもあり、小川選手は「声援が後押ししてくれるのも選手権の魅力だと思いますのでゴールと勝利で魅了したい。地元の方に桐光は強いというところを見せたいです」と話している。
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