神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2016年3月18日 エリアトップへ

日本映画学校出身監督 独居老人の逞しさ描く 4月2日全国公開

文化

公開:2016年3月18日

  • LINE
  • hatena
映画「桜の樹の下」のポスター
映画「桜の樹の下」のポスター

 麻生区の日本映画学校(現・日本映画大学)出身の田中圭さんの初監督作品で、市内の公営団地を舞台とした映画「桜の樹の下」が4月2日から全国公開される。団地で暮らす単身高齢者の日常を切り取ったドキュメンタリー映画。田中監督は「単身高齢者が強く逞しく生きる姿を見ていただきたい」と話す。

 映画の舞台となる市内の公営団地は約350世帯のうち7割が高齢者で、その多くが単身で暮らす。同団地には、いわゆる年金暮らしの高齢者も多い。映画「桜の樹の下」ではそんな同団地で暮らす4人の単身高齢者にスポットをあて、孤独を感じながらも団地という小さな生活コミュニティーの中で強く逞しく生きる姿が描かれている。4人はいずれも若い頃に故郷を離れて川崎に移り住み、歳を重ねて単身となった高齢者だ。なぜ団地に入ってきたのか、なぜ1人になったのか、どう自らの死に向き合っていくのかなど、生活を切り取る中で4人の人生が映し出される。

 田中監督が同団地を舞台に選んだのは日本映画学校時代の取材実習で出会った同団地の住民がきっかけ。「個性豊かな人が暮らす団地からは生活は楽ではないにも関わらず、旺盛な生のエネルギーを感じた」と語る。

 同作では単身高齢者に対する「大変そう、寂しい、辛い」という一般的なイメージを払拭しようと、日常の中での何気ない仲間との会話や交流を通して登場人物が笑って泣いて逞しく過ごす実生活の様子が描かれている。田中監督は「孤独や死と向き合いながらも強く明るく生きる高齢者がいることを映画を通して伝えられれば」と話している。

 同作は2015年山形国際ドキュメンタリー映画祭の日本プログラム正式招待作品。公開は4月2日から。ポレポレ東中野ほか全国で順次公開予定。

田中圭監督
田中圭監督

麻生区版のトップニュース最新6

災害時のトイレ、備えは

能登半島地震

災害時のトイレ、備えは

携帯用不備60% 市、啓発に力

3月29日

「もの忘れガイド」刷新

麻生区

「もの忘れガイド」刷新

増える認知症高齢者、支援

3月29日

「こども大学」で学び提供

小田急不動産×多摩大学

「こども大学」で学び提供

3月30日 体験会・講座 

3月22日

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

川崎市ホームページ

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

利便性、視認性を向上

3月22日

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

檜山公園の活用模索

川崎市

檜山公園の活用模索

実証実験2年目で手応え

3月15日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook