地域課題を解決し、住みよいまちづくりを推進する取組を地域団体が提案し、区と協働で行う2016年度の「麻生区市民提案型協働事業」がこのほど決定した。新規事業として、世代間交流の促進を図る新万福寺町内会の和凧作りと凧揚げ大会、「白山1丁目・ちょっと支援隊」による支え合い立ち上げ事業が選ばれた。
新万福寺町内会が提案した「伝承遊びで街おこし〜和凧つくりと凧揚げ大会〜」では、シニア層を中心とした町内会メンバーらが地域の子どもたちに和凧作りや揚げ方を指導し、世代間交流を目指す。町内会・自治会を活性化し、地域と学校の連携も図る。活動を広げるため、凧作りの指導者を区内全域からも公募し、養成講座を開催する予定。事業費に20万9千円が充てられた。区は「世代間交流によって、町内会・自治会の基盤強化が期待できる」と評価している。
一方、超高齢化が進む団地のある白山地区の有志「白山1丁目・ちょっと支援隊」が提案した取組は「超高齢団地の”支え合い”立ち上げ事業」。サポートを必要とする高齢者向けに、公的なサービスと併用できる「ボランティア型の生活支援」を立ち上げ、電球交換やゴミ出し、付き添いなど、短時間で比較的簡単にできる日常生活の手伝いを行うことをめざす。課題である地域包括ケアシステムなどの勉強会の開催や住民の支え合いを先進的に実現している事例の視察も行い、支え合いの促進を図る。事業費に29万円を充当。区は「地域包括ケアシステムの構築に向けて住民の支え合いは非常に有意義」としている。
また、継続事業としては、資源循環などに取り組む市民団体「かわさきかえるプロジェクト」による「菜の花でつながる人とまち」が選ばれた。事業費75万300円を充当。これまで学生と地元農家が協力し、区内で栽培した菜の花から採れる菜種油をつくり、スイーツづくりなどの活動を行ってきた。今年度は菜種の収穫量を増やし、さらに波及効果を生み出していく。
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