麻生区岡上などにキャンパスを構える和光大学は13日、一般財団法人川崎新都心街づくり財団と包括的連携・協力協定を結んだ。同財団はアートと食の祭典「しんゆりマルシェ」を主体運営するなど、新百合ヶ丘地区の街づくりに参加している。同大は地域活性化への貢献をめざし、学生の街づくりへの参加を通して、協力体制を深めていく考え。
同大はこれまで地元の祭りへの協力、学生サークル「かわ道楽」による鶴見川の環境保全、地域連携の授業や市民講座の開催など、地域との結びつきに力を入れてきた。4月には地域連携研究センターを発足した。
一方、川崎新都心街づくり財団は1986年、新百合ヶ丘地区の区画整理事業の完成時に設立。調査研究しながら、しんゆりの街づくりに参加してきた。一昨年からは地域の大学と連携し、事業主体となり、秋にアートと食の祭典「しんゆりマルシェ」を開催。第2回の昨年から、和光大の学生も運営などに携わった。
同大の小林猛久地域連携センター長は「和光大は昨年50周年を迎え、今年また新たな舵取りとなる。各大学は今、社会貢献をどうしていくかが課題。学生が学びを実践の場で行い、地域に戻れば、地域創生につながると考えていたところだったので、今回、組織的に協力させて頂くことになった」と話す。
同大は「しんゆりマルシェ」の企画・運営に携わるだけでなく、全学部学科の学生が参加できる共通教養の授業「タウンマネジメント」を立ち上げ、しんゆりの街がどのようにできたかなどを学び、「しんゆりマルシェ」への企画提案などを行う。経済学部経営学科の2年生全員は街づくりの基礎を学習。街づくり財団からの指導も予定している。
同街づくり財団の中島眞一理事長は「学生の柔軟な発想でしんゆりマルシェは賑わいを見せた。大学、学生、地域の三方が成果をあげられるように切磋琢磨していきたい」と話した。
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