麻生区や多摩区で里山環境の保全を行う市民活動団体「多摩緑地保全地区こもれびの会」がこのほど、「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞した。全国130団体が表彰された中で、川崎市内の団体では唯一の受賞。1999年からの長年の活動と、地域の学校などとの連携が評価された。
同表彰は、花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間の団体に対し、おくられるもの。先月には「第27回『みどりの愛護』のつどい」が行われ、感謝状が授与された。表彰を受け、「こもれびの会」のリーダー 加藤敬治さんは「これからのボランティア活動の励みになる」と語る。
こもれびの会は、多摩特別緑地保全地区の里山環境の保全を目的に99年に地域住民の有志により結成された。同特別保全地区は麻生区多摩美など約6・7haに広がり、約3分の2が麻生区、3分の1が多摩区にあたる。同地区の多摩自然遊歩道や、里山を守りたいという思いに共感する地域住民や多摩区の菅高校の生徒など約35人が立ち上がり、活動を開始した。現在でも約20人が参加し、竹林や雑木林の管理や下草刈り、植樹などを行っているが、約6・7haのうち、約5・3haまで作業が進められているという。生い茂る藪を人が通れるようになるまで整備していく地道な活動の苦労は計り知れない。
また、多摩区の南菅小などの子どもたちに里山学習の授業での植物や生き物の観察など地域との密な連携も続けてきた。「今後も地域の人々の憩いや学習の場となれれば」と加藤さん。
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