新百合ヶ丘総合病院のSTRホールで7日、レーザー・アーティストでもある玉川大学(町田市)の田中敬一教授らによる「光のヒーリング コンサート」が行われた。
田中教授は昨年春、同院に入院し、膝の手術を行った。その際、同ホールでジャズコンサートなどを見て、初めての入院の不安が和らいだ経験から、「私も専門の分野で、患者さんやスタッフの方々の心を癒せれば」とコンサートを提案した。
上演されたのは、作曲家・高岡明さんとの共同作品。高岡さんの楽曲に乗せ、浮遊するような動きを見せるレーザーを白い壁面に映し出した。田中さんは「単なるエンターテイメントではなく、色の効果と色彩心理学を考慮して構成している。心身を癒すヒーリング・カラーであるグリーンを中心に展開し、心身のバランスを取り、心を穏やかにする効果を期待した。非日常の光のアクセントを表現した」という。今年ニューヨークの「エレクトロ アコースティック ミュージック フェスティバル」で入選し、披露された作品も上演され、詰めかけた患者や同院のスタッフは、大きな拍手を送っていた。
また、この取り組みは芸術による社会貢献をめざす同大芸術学部のプロジェクト型授業の一環。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会によりこのほど、公式文化プログラムである東京2020参画プログラム(東京2020文化オリンピアード)にも承認され、注目を集める。田中教授は「学生たちにとって貴重な経験となれば」とコメントしている。
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