新百合ヶ丘の農業と地域住民をつないで新たな地元意識を育む――。インターネット上でのコミュニティを立ち上げた地域の女性らが7月9日、農家と協力し、第1回目の野菜の収穫とエコバッグ作りの実体験イベントを実施した。
催しを企画したのはFacebookのコミュニティ「ふらっと新百合ヶ丘」を立ち上げた中村ふみよさん=区内細山在住=ら地元在住の女性有志。川崎市内で女性起業家向けの交流会や、川崎野菜をPRするイベントなどに携わってきた中村さんが「自分たちが暮らす麻生区、新ゆりでも地元の野菜や農家に目を向けてもらえる取り組みを」と始めたものだ。
「農で遊ぶ」きっかけに
第1回目の開催となった9日は区内在住10家族以上が参加。古沢にある「いのうえのうえん」で収穫体験、九郎明神社で野菜の端切れや断面をスタンプにしてエコバッグ作りなどを行った。地元野菜を知るきっかけやものづくりの楽しさなど、参加家族から好評だったこの取り組みは17年度の麻生区地域コミュニティ活動支援事業の一つ。今後は8月に野菜を使った布染め、10月には市民交流館やまゆりで祭りなど、継続的な取組みを行っていく。
中村さんは「新百合ヶ丘は新しく暮らし始めた方も多いエリア。農で遊ぶというきっかけから、近くにある農園やそこで採れる野菜のことを知ってもらうことで、地元への愛着といった意識が芽生えたら嬉しい」と話す。
気軽に地元を楽しもうという「ふらっと」のFacebookコミュニティページは中原区の武蔵新城が発端となり、新百合ヶ丘の他にも高津区の溝の口や宮前区の宮前平など市内で10カ所以上で立ち上がっている。
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