2018年の年頭にあたり、タウンニュース麻生区版では北沢仁美区長にインタビューを実施した。昨年の振り返りから区の印象、今年の重点施策などを聞いた。(聞き手/本紙・麻生区編集室編集長 中島正裕)
――まず昨年を振り返るとどのような1年でしたか。
「明けましておめでとうございます。昨年は、初の区総合防災訓練として『見るだけの訓練から参加する・考える訓練へ』をスローガンに、実践的な訓練を王禅寺ふるさと公園で開催しました。参加されたみなさまには熱心に取り組んで頂き、地域防災力の強化につながる第一歩を踏み出すことができたと考えています。
さらに市民活動支援の拠点である『麻生市民交流館やまゆり』が開館10周年を迎えました。これまで運営を支えてきたみなさまに感謝を申し上げます。他には区役所及び柿生分庁舎の行政サービス端末が昨年末で廃止されました。これからはマイナンバーカードを利用して、コンビニで証明書を取得できますので、ご理解をお願いいたします。
そして最後に何と言っても、川崎フロンターレの劇的な初優勝がありました。練習グラウンドのある麻生区でも、選手たちの熱いプレーと、決して諦めない気持ちにたくさんの感動をもらいました」
包括ケア構築などに注力
――子育てや高齢福祉など、区の課題について18年に取り組んでいきたいことなどありますか。
「4月から川崎市総合計画第2期実施計画がスタートしますので、区計画を実行していきます。麻生区でも高齢化が進む中で、地域包括ケアシステムの構築を着実に進める必要があります。新たな取組みとして、田園調布学園大学と協働で、地域課題を住民自らが考えることのできる『地域自己診断ツール』作成に向けて、団体や区民の協力を得ながら検討を進めていきます。
一方で、麻生区には若い世代も多く在住し、保育所の入所希望者も年々増加しています。認可保育所以外にも、特色ある独自サービスを提供している認可外保育施設や幼稚園などが数多く存在しており、区役所では保護者とのきめ細かな相談・支援を実施することで、引き続き待機児童の解消に取り組みます」
――防災面への展望はいかがでしょう。
「来年度は区総合防災訓練を2回開催し、更に多くの方に防災意識、技術を高めて頂くとともに、区役所としても地域のみなさまを支えることができるよう、職員の災害対応力強化にも取り組んでまいります」
――小田急電鉄がまちづくりにも動き出しています
「複々線化に伴うダイヤ改正により、麻生区へのアクセスが今春から更に向上するという嬉しいニュースもあります。また地域の芸術・文化団体と小田急電鉄(株)との交流も始まっており、その連携による新たな展開が生まれていくことを期待しています」
――最後に区民へのメッセージをお願いします。
「本年も区役所職員一同、”住み続けたいまち麻生区”をめざし尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします」
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