全国で公演活動を行っている舞台芸術集団「山猫団」と地元小中学生による舞台「岡の上のサーカス」が3月10日(土)と11日(日)、岡上公会堂で上演される。3回目の今公演では、初めて一本の演劇を披露。両者にとって集大成となる舞台に挑む。
山猫団は麻生区片平在住のダンサー、長井江里奈さん(42)が2013年に立ち上げた舞台芸術集団。音楽家や衣装作家から照明、音響といった専門技術者まで擁する団体で、これまで東京都をはじめ各地で独創的な舞台を上演している。
ダンサーとしても各地の小学校などを巡り、芸術の普及に取り組んできた長井さんが「1回で終わる出会いだけでなく、地域で継続した付き合いを」と始めたのが麻生区での交流活動だ。公募で集まった児童生徒ら約20人と区内で活動するアーティストと稽古を積み、岡上小(15年)と麻生市民交流館やまゆり(16年)で「岡の上のサーカス」公演を開いている。「プロ集団としてクオリティや技術を追求してきたが、子どもたちと長く交流することで人の個性や子どもたちの素晴らしい視点にも気づかされた」と長井さん。
2年半で深まった信頼関係
これまでは歌や寸劇などを演目ごとに披露していたが、今回は初めて子どもたちを主役に据えたオリジナルの演劇作品を用意。物語は小さなサーカス「山猫団」の公演を見た子どもたちが、自分たちもサーカス団に入りたいと海外まで旅をする騒動などが描かれている。長井さんは「2年半でお互いの信頼関係も深まった。美術や映像といった山猫団が追及しているところと、子どもだって結構やるんだぞというところ、のびのびとした表情を見て欲しい」と期待を込める。
公演は10日が午後1時からと6時から、11日は午後2時から。入場料500円と終演後に各自鑑賞料を自由に支払う※未就学児無料。詳細は山猫団HP(http://www.ynd.tokyo/)か長井さん(【携帯電話】070・5667・4124)へ問合せを。
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