麻生こども文化センターで開かれているけん玉教室に通う小柳秋楓(かえで)さん(11)=平塚市在住=が8月に東京都で開催される全国大会「全日本少年少女けん玉道選手権大会」に出場する。同教室の主宰で、(公社)日本けん玉協会の神奈川県支部長を務める橋本雅之さん(66)は「全国レベルの技術があり優勝もあり得る」と期待を込める。
小柳さんは先月24日に都内で行われた関東ブロック予選女子の部を制し、全国大会への切符を手にした。けん玉の試合は、皿の部分や持ち手の先端にある「けん先」、皿とけん先の間に玉をはさむなど、指定された技の成否で勝敗を決める1対1の戦い。小学生の最高位である五段をもつ小柳さんは、けん玉を空中に投げた後にけんをつかみ玉に刺す大技「灯台〜けん」を一発で決めて他の選手を圧倒、優勝を手にした。小柳さんは「練習の成果が出せて良かったです。初めての全国大会を精一杯楽しみます」とはにかんだ。
長崎県出身の小柳さんは、父の仕事の関係で昨年8月に平塚に移住。その際、インターネットで橋本さんの教室を見つけ、現在は月1回麻生区に通ってけん玉の腕を磨いている。
小柳さんを指導する橋本さんは「初めて見た時は技の切れ、間の取り方が完成していて驚いた。過去の天才と重なるような久々の才能。拮抗した試合でも技の精度を保てるところまでいけば日本一も狙える」と話す。
8月26日に東京都豊島区で行われる全国大会には、長崎の友人も出場する可能性があるという。小柳さんは「楽しみながらも、出るからには優勝したいです」と力強く語った。
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