区内早野のヒマワリ畑が8月中旬に見頃を迎えた。地元管理組合やJA、市らが水田の有効活用と景観保全を目的に栽培に取り組んでおり、区内の新たな観賞スポットとして楽しまれている。
ヒマワリ畑は、2016年から早野農地管理組合、JAセレサ川崎、川崎市農業委員会、川崎市の4者で栽培・管理に取り組んでいる。遊休地となった水田の有効活用と、不法投棄の防止、景観保全を目的とする。
畑があるのはバス停「早野」から徒歩10分ほどの場所。畑3カ所と道路沿いの計6000平方メートルで10万本栽培されており、ヒマワリ畑としては市内最大の大きさを誇るという。栽培後は土に還元して土壌性質の改善に役立つという緑肥作物の「ハイブリットサンフラワー」と「サンマリノ」の2種類を栽培している。
花を背景に撮影も
今年の種植えは6月中旬。昨年は花が咲かなかったことを踏まえ、種の選別や列を作って種を蒔く「すじまき」を取り入れるなど工夫をした。8月6日頃に開花し、13日頃に見頃を迎えた。
ヒマワリ畑には市内外から見物に訪れる人も多く、黄色い大輪の花の前で記念写真を撮るなどして楽しんでいた。母親(81)と訪れた市内在住の女性(55)は「一昨年、墓参りで近くを通りがかって知った。きれいに咲いていると思う」と話していた。14日に近隣の早野聖地公園で実施された野菜直売会では、切り花の販売も行われた。
市の担当者は「水田の活用は毎年検討している。3年連続でヒマワリだったが、来年もヒマワリか別の作物を栽培するかは未定」と話している。
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