全国イタリア料理コンクール2018で準優勝した 梅木 駿さん アベーテはるひ野店 副調理長 34歳
常に美味を作り続ける
○…イタリア料理の腕利きたちによる登竜門ともいえる全国コンクールで準優勝に輝いた。社長推薦という抜擢の事実は知らされないままエントリーし、店舗の冬メニュー考案時期と重なりながらも結果を残した。「もっと事前に作りこんで大会に挑めば優勝できたはず」と悔しさをにじませる一方で「自分の料理が認められたことは嬉しいですし、自信につながります」と胸を張る。
○…生まれ育ちは湘南。初めてのアルバイトとなった韓国料理店で楽しさを見出し「格好良さに憧れて」料理人の道へ。調理の専門学校を卒業後、飲食店グループ「ジローレストランシステム(株)」に入社。イタリア料理店等で修業を重ねるうちに向上心が芽生えてきた。「10店舗以上経験して、いろんな人の下で技術を勉強できた。良いところを教わると自分だったらこうやりたいと思えるようになりました」。4月からリストランテ「アベーテはるひ野店」副調理長として腕をふるう。
○…現在は趣味だった食べ歩きも小休止、オフは1歳の愛娘との時間などを楽しむ。「家や公園で子どもの世話をしているかゴルフの練習でリフレッシュしています」と父親の表情を覗かせつつも「店では肉と魚料理を主に担当しているので、無性にパスタが作りたくなるんです。そんな時は家の台所に立ちます」と料理人気質の姿を家族に見せることも。
○…今回の成績を聞きつけた美食家が訪れることもあるというが「しっかりやるべきことを学んできたので誰が来ても大丈夫という気持ちはあります」。将来の展望を訊くと「常に」と強調しながら「美味しいものを作り続けたい」と一言。期待する人を裏切らない美味をいつでも提供できるように。単純なようで描く理想は高い。
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