市民交流館やまゆりでSNS活用の講座を開催している 加藤 健(たけし)さん 上麻生出身 35歳
SNSで社会に多様性を
○…企業に勤めながら副業にも取り組む「新しい働き方」を実践している。地域貢献として昨年から新百合ヶ丘でフェイスブックなどSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)活用講座を始めた。「積極的に使いたいという方が多く、やりがいを感じた一方でスマホ自体に慣れていないシニア層も多く、自分にとっても勉強になります」。
○…現在は企業などにデジタル技術を使ったマーケティング、広報を支援するコンサルタント会社に勤務。昨年文科省関連の広報戦略アドバイザーとして採用されたことで「週3日の正社員」としての暮らしを始めた。「今は働き方にも多様性が求められていて週5日働くのが合っている人、そうでない人がいる。自分は色々やってみたいタイプなので、まずは実践してみてこの働き方の良い点や問題点を当事者として発信していければ」。
○…上麻生の実家で小3から社会人1年目まで過ごした時期は、新百合ヶ丘駅前に商業ビルが建ち並ぶ頃と重なる。「当時は暮らしが激変した感覚がありました。街の成長に立ち会っていたことは貴重な経験でした」とかつての風景を懐かしむ。今は都内で妻と1歳の長男と3人暮らし。休日に家族で向かうのは仕事関連のイベントが多いと苦笑い。「根が真面目すぎな気もするので、そんな時は家族旅行に行きます。人に会うのも旅先の景色を見るのも家族で経験していきたいんです」。
○…子どもが生まれ、未来に対しての責任感がより高まったという。「いろいろな働き方、暮らし方が実現するには企業とNPO、そして行政が繋がらなければいけない。まずは自分が起点となって生活者の声を身近にしていきたい」と意欲を見せる。個人が幸せを感じながら暮らせる仕組みを目指し、奔走は続く。
|
|
|
|
|
|