川崎市内・北部生活拠点整備に期待〜まちづくり委員会報告〜 川崎市議会議員 おいぬま 純
平成31年第1回川崎市議会定例会が2月12日から3月15日の会期で開会中です。議案については次年度予算がメインで、中長期的視野に立っての提案となっています。麻生区はじめ、多摩区・宮前区と身近なエリアの整備方針が打ち出されており、一部を紹介します。
横浜市営地下鉄3号線の延伸に伴う「新百合ヶ丘駅周辺まちづくり方針」
1月23日、横浜市は事業の採算性等が十分に見込めるとし、事業化判断に踏み切ることを発表。川崎市とも連携について覚書を締結しました。
平成31年度内に意見集約しながら中間駅とルートを定めます。開業は早期になることを望みますが、バス路線との連携や中間駅周辺での開発事業の有無、何よりも超高齢社会に対し十分な恩恵が得られる路線になることを訴えます。その中心となる新百合ヶ丘は市内各所はじめ稲城・横浜からの来訪増加が予測されます。周辺道路の渋滞対策、安全対策に対し十分な検討を進めて参ります。
柿生駅前南地区の再開発事業の推進
昭和2年、小田急線開業当初からある駅の一つである柿生駅。地元の方々の尽力により誘致・開設に至った経緯は「旧柿生村」の歴史を語る上で欠かせません。柿生駅周辺地域はスポット的に人口増加を続けており、世田谷町田線の拡幅事業等による安全確保を十分に要請していきます。道路拡幅、下水整備等の長年の懸案を解決した上で、災害対策等の将来を見据えた計画の推進を実践していきます。
鷺沼駅前地区再開発・登戸土地区画整理等、進む北部地域の基盤整備
まちづくり委員会にて鷺沼駅再開発事業の基本方針が議論され、登戸については事業費約166億円増した上で平成37年度の事業完了を目指すとされました。これだけ北部の計画が並ぶことは将来に向けて明るい話題ですが、裏を返せば計画が難航していた結果でもあります。これらにつきましても確実な進捗を期待します。
各事業を結ぶ交通アクセスの重要性
整備が進むこれら各拠点を結ぶ小田急線・田園都市線・路線バス、そして横浜市営地下鉄3号線。交通手段を介して繋がり、回遊性を持つことで、緊急時の迂回ルート確保、人の流動性による支え合いの強化等メリットは増大します。これらを結ぶ都市計画道路についても、市の整備プログラムにより前進の兆しはありますが看過はできません。
2030年に本市が迎えるとされる超高齢社会・人口減少社会に向け、一人一人の繋がり、支え合い強化で「持続可能な」社会を創り出さなければなりません。将来志向の強い予算議会での議論はまだまだ続きます。
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