麻生区内の親子20組が9月26日、恩廻公園調節池(下麻生)の地下トンネルを見学した。
「ファミリー体験学習in鶴見川」と題した企画で、麻生区の地域資源について学ぶことが目的。区が主催し、NPO法人鶴見川流域ネットワーキング、和光大学の環境保全サークル「かわ道楽」が協力した。
「暴れ川」と呼ばれた鶴見川の洪水対策として麻生川と鶴見川の合流点上流に2003年に完成した同池。洪水時、地下約50メートルのトンネルに一時的に貯留し、1時間に60ミリの雨から守る。
プール330杯分貯留可
体験学習には184組から応募があり、当選した親子が2グループに分かれてトンネルを訪れた。地下トンネルは2つのトンネルで構成され、内径約11〜16メートル、延長は約600メートル。「25メートルプール約330杯分の水を貯めることができる」と施設を管理する職員が解説。参加者は懐中電灯を照らしながら、内部構造や、2008年に全容の3分の1を流入したときの水位を確認。めったに入ることのない地下設備を探検した。
見学後は、鶴見川で見つかった生き物を和光大生が紹介。オイカワ、メダカ、モツゴ、ザリガニ、アメンボなどの特徴や生態の説明に、子どもも大人も見入っていた。
南百合丘小の森池晋太郎君(4年)は「トンネルは思っていたより大きかった。見たことのないカマツカも見れて楽しかった」と語った。父親の寛通さん(39)は「昔、鶴見川は汚いイメージだったのでこんなに生き物がいるとは驚いた」と話していた。
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