きむら内科クリニック(五力田)の木村謙介院長による本紙連載が今号で50回を迎え、これまでを振り返ってもらった。
身体だけでなく心を同時に癒すことを目指し、相談外来に取り組む木村院長。「患者が向き合っている悩みや苦しみが、病気を生んでさえいると思っている。根本がわかることで、症状に影響することもある」と木村院長は話す。
「遠隔診療」として始まった連載コラムでは、ものの見方や考え方を伝えてきた。「病気はネガティブなことではなく、軌道修正のチャンス」と捉える。「体や物に対する執着は多いが、人間は最後には死んでしまう。死後に残るものが心だけなら、病気であっても心が資本。幸福かどうか決定するのは心だから」
日々の診療で気づいたことをもとに書いてきた。「毎回、患者のことを思い浮かべていた。一人として同じ人生は歩んでいないことは、患者から教えてもらったもの。僕自身の気づきもたくさんある」と振り返る。
連載は50回で終わるが、コラムをまとめた書籍「人を診て、病気を診ず〜医者が教える心の秘密」(現代書林)が来年2月初旬に発売予定。
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