小田急電鉄(株)と麻生区の若手農家グループ「畑から、台所へ。」は3月26日、新百合ヶ丘駅構内で地場野菜の直売イベントを実施した。駅の魅力、地元野菜の魅力発信を目的に、両者が初めて連携。多くの利用客が朝採れ野菜を求め、長蛇の列ができた。同社は「地域の魅力に触れる機会。今後も定期的に実施していきたい」と今後について語った。
同社では、鉄道部門が中心となって、駅や車両などを有効活用し、地域の魅力を発信することで沿線の活性化を図るプロジェクトを進めている。社内でアイデアを募集していたところ、「新百合ヶ丘エリアマネージメントコンソーシアム」に参加する部署から「畑から、台所へ。」の情報を入手。一方、区内の若手農家6人で結成される同グループは、イベントや商業施設への出店、ユーチューブを使ったプロモーションなどの取り組みを行っており、新たな顧客層の開拓と、地場野菜を幅広く知ってもらうことを課題としていた。そうした両者の思いが一致。沿線の活性化プロジェクトの第1弾として今回の企画が実現した。
当日は、利用客の帰宅時間に合わせ、駅の中央改札内に、のらぼう菜、かぶ、イチゴ、卵といった地場産の農産物が並んだ。利用客が次々と野菜を手に取っていくと、販売開始から約2時間でほぼ完売するほどの盛況ぶりだった。野菜を購入した区内在住の70代の女性は「地域の野菜は新鮮。地元のお役に立てるならと購入した」と話し、70代の男性は「駅販売が流行りそう」と話した。
4月9日にも
地元農家と連携して沿線の駅改札内で販売イベントを実施するのは新しい取り組みだという同社。多くのお客様が購入されていて、駅の潜在能力がまだまだあることが分かった。定期的に実施できるように検討していきたい」と手応えを話す。同グループの井上広基さんは「駅の中でこうしたイベントをやらせてもらえて光栄。地元野菜のPRにつながった」と声を弾ませた。
同社では「沿線には各地域の魅力がある。引き続き、社員のアイデアを具現化して沿線の魅力を再発見できるような施策を実施していきたい」と今後の抱負を語った。
なお、この直売イベントは4月9日(金)午後4時から、同駅南口付近で開催される。
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