麻生観光協会と区が主催する「第9回麻生区観光写真コンクール」の入選作品13点が先月決定。最優秀賞に「香林寺と星の軌跡」、子どもの部(中学生以下)最優秀賞に「黒川 せいの神〜大きな火〜」が選ばれた。
同コンクールは2年に一度開催。「魅力いっぱい 麻生のまち」をテーマにカメラやスマートフォンなどで撮影した写真を募集。今回は、一般の部に224点、子どもの部に12点が寄せられた。
入念な準備で撮影
最優秀賞の作者は、五力田在住の牛ノ浜俊一さん(69)。細山の香林寺の五重塔に重なる星の軌跡を映し出した。撮影は昨年8月。広角レンズを使い、10秒に1枚ずつ自動でシャッターを切る方法で、2時間半ほどかけて1枚を仕上げた。イメージ通り撮影できるよう、事前の場所決めやカメラの設定を細かく準備。「あとは天気が良いことが条件でした」と笑って振り返る。
審査員は「麻生の観光写真スポットとして人気の高い香林寺をこれまでにない切口で捉えている。夜の五重塔と星の日周運動のコラボレーションが荘厳」と講評する。
登山愛好家の牛ノ浜さんは、趣味で山岳写真を撮影することが多く、登山メーカーの写真賞で入賞歴もある。コロナ禍でなかなか遠くの山に行けない中、代わりに麻生区内をウォーキングすることが日課に。「麻生区の良いところをいっぱい再確認」し、区の写真コンクールに応募した。
「地域の賞で選んでいただけてうれしいですね」と受賞の感想を語る牛ノ浜さん。「麻生川の桜や、ダルマ市など、麻生区のいろいろなところを撮りたい」と今後の創作活動にも力を入れる。
炎の大きさを工夫
子どもの部で最優秀賞に輝いたのは、はるひ野小3年のSARAさん(8)。今年1月、家族で見に訪れた黒川のどんど焼きで、燃えさかるやぐらを捉えた。父親(41)のスマホを借り、アングルやズームを変えて50枚近く撮影したうちの1枚だ。こだわったのは、左下に防火服を着た人を入れたこと。「人が写ることで、炎の大きさがわかるようにしました」とSARAさん。最優秀賞の受賞を聞き「とってもうれしかった」と明るく話す。
「画面いっぱいに燃える火が広がっている構図や、先端の炎の動きと形もよかった」と審査員は評価している。
19日から区役所で展示
入選作品は、4月19日(月)から23日(金)まで、区役所2階ロビーで展示される。時間は午前8時30分から午後5時。区HPからは、ほかの入選作品や応募作品を閲覧できる。問い合わせは、区地域振興課【電話】044・965・5113。
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