新型コロナウイルス感染症 連載 85 ワクチン接種最新情報 みらい川崎市議会議員団 こば りか子
今、報道では東京都や他都市の情報があふれ、肝心の川崎市の情報が市民に届いていないことに不安を訴える声が多く寄せられています。そこで、4月13日時点で判明しているワクチン接種に関する状況をお伝えいたします。
報道されているとおり、医療従事者への接種は完了していません。県内では、県が「基本型接種施設」と位置づけている46病院のうち、市内では川崎市立病院の3病院をはじめ、8病院しか終わっていません。
県内には、「連携施設」と位置づけられた中核病院と一般のクリニックが3,700カ所あります。コロナ患者を受入れている中核病院でさえ未接種であることがわかりましたが、調査した結果、4月12日と19日の週で合わせて103箱約10万人分が、神奈川県域の医療従事者分として納入されるので、5月上旬までに1回目の接種が実施される見込みです。
ワクチンの状況について
ワクチンは、契約上は、5月上旬までに全国で4千箱輸入されることになっています。各自治体は、Vシステム(ワクチンの配送に関する情報のやりとりを行うためのシステム)を活用し、国に対し発注します。発注数が在庫を越えた場合、国は、高齢者数に応じて配分するため、高齢化率が全国の0.8%の本市には、5月初動分として30〜40箱配分される見込みとなっています。1箱は千回分のため、3万人〜4万人分となります。
その後、5月中旬から下旬にかけて1万6千箱が輸入され、6月末までに、3,600万人分輸入される契約となっています。それらが実際に自治体に配分されるのは2週間後となるため、7月中旬以降は接種が順調に進むことが見込まれています。
なお、現時点で日本では、未だファイザー社製しか承認されていません。今後、アストラゼネカ社製や、武田/モデルナ社製が承認されれば、接種場所によって選択も可能になると思われます。
ワクチン接種について
接種方法は、集団接種・個別接種・巡回接種があります。
集団接種については、5月11日から、各区市民館で実施されます。開設日時は、区によって異なりますが、麻生市民館は、月曜日/土曜日以外の週5日間9時〜13時、14時〜18時に実施されます。接種数は、1回目の接種期間は1日150回を想定し、3週間後の6月以降は、1回目/2回目合わせて1日300回を想定しています。
個別接種については、5月10日以降、かかりつけ医等病院・クリニックで接種が始まります。対応可能な施設については、4月24日以降、予約受付が開始されるまでに市ホームページで病院名を公表します。
巡回接種については、重症化やクラスターの発生リスクが高いことから、特別養護老人ホームから実施します。国から3,900人分として計8箱が、4月中に配分されることが3月11日に判明しました。判明から実施までが短期間だったことから市は、対象を特別養護老人ホーム55カ所に絞り、アンケート調査を実施し、「嘱託医の了解」「病院との連携が図れること」「家族の了解が短期間に得られること」等を条件に受入れ可能な施設23カ所から、各区1カ所の特別養護老人ホームを選定し実施します。4月12日から幸区・高津区で始まり、麻生区では、4月16日から柿生アルナ園で始まりました。老健やグループホーム、障害者施設、有料老人ホーム等については、5月以降順次拡大していきます。
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なお、ワクチン接種は、あくまでも任意であり強制ではありません。接種しないことを理由に不利益が生じることはありません。不安な方は、体質や体調などを知る、かかりつけ医と事前にご相談のうえ、接種の可否をご検討ください。
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