麻生区岡上の住民の最寄り駅となる小田急線鶴川駅で、町田市が中心となって駅周辺の再整備が進められている。5月中旬には、駅南口から川井田人道橋を通り、岡上駐在所前交差点までのアクセス道路の取り組み状況を説明する資料が近隣住民に配布された。資料によれば、アクセス道路の整備などを2024年に着手、28年に供用開始の予定が示されている。
町田市は2016年に、安全で便利な交通と快適で賑わいのある駅前空間の実現を目指し、「鶴川駅周辺再整備基本方針」を策定した。
同事業では、北口広場や駅舎の改良などを予定。岡上に面する南口には、北口との自由通路が整備されるほか、バス発着が可能となる交通広場を設置。現在は歩行者、自転車しか通行できない川井田人道橋を架け替えを予定。岡上55・56号線の道路拡幅、歩道を新設し、岡上40号線から岡上駐在所前までのアクセス道路の整備が計画されている。
再整備事業の主体は町田市が担っており、岡上を経由する南口アクセス道路については、昨年、川崎市と協定を締結。岡上駐在所前交差点については、川崎市が主体となって行う予定だ。
安全性を危惧
川崎市は、これまでに町田市と関係町内会役員への説明、住民説明会などを開催。5月にも両市合同で、アクセス道路の取り組み状況に関する説明会を実施する予定だったものの、新型コロナ感染拡大防止の観点から説明資料を配布した。同資料によると、今年度、北口広場の整備工事が始まり、22年度には南口土地区画整理事業の工事に着手、南口アクセス道路の用地取得を予定している。
今後、町田市は南口アクセス道路について神奈川県警と協議を行っていくという。岡上町内会の宮野敏男会長は「南口アクセス道路は小学校の通学路なので、バスの通行路となることで安全性が心配」と危惧し、両市へ要望も出したという。一方で「駅南口の整備が進めば真光寺・長津田線の鶴川駅東口交差点の渋滞も解消され、地域の利便性も高くなるのでは」と期待を寄せる。
両市は、7月以降、感染状況を見ながら再整備についての住民説明会を行う意向を示す。
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