障害のある人の就労支援、生活介護を行う「ピカソ・カレッジ新百合」=古沢=が、7月23日(金)から麻生市民館ギャラリーでアート作品展を開催する。これまで利用者が描きためた個性豊かな作品が地域に初公開される。
同事業所には、就労に向けたスキルや生活全般のスキルを身につけることを目指し、支援学校などを卒業した18歳から28歳までが通う。日中の活動として、畑仕事、調理、缶バッチやTシャツの作成、そしてアート活動に取り組んでいる。
これまで、作品は事業所内で楽しむだけだった。作品数が増えてきたこともあり、「幅広く地域の人に見てもらおう」と同事業所スタッフは半年前から作品展を企画。利用者の中から5人が出展予定だ。
得意な描き方で
MAIKOさん(25)は、画材のパステルを使ったネコや花の作品を出展。絵の講師のアドバイスでパステルを使うようになると、技法はユーチューブの動画を見ながら習得した。初めての展示は「楽しみ。色合いに注目してほしい」と話している。
几帳面な性格で、緻密な絵柄の模写が得意なKAIさん(19)。ポスターカラーで見本の色を細かく再現する。「細かい絵を描くのが好き」といい、「白黒やカラフルな絵を出す予定。繊細に描いたところを見てもらいたい」と語る。
作品展が決まったことで「目標ができ、絵を描くモチベーションがあがっている」と話すのは、同事業所スタッフの後藤訓子さん。一人ひとり画材や描き方は異なるが、「その子にあった得意なやり方を、一緒に考えながら取り組んできた」という。
絵を描くことは、利用者にとって自己表現の方法でもある。展示されるのは50点ほど。後藤さんは「作品からパワーを感じてほしい。ゆくゆくは絵を描くことが就労につながれば」と期待する。
時間は午前11時から午後3時。28日(水)まで。入場無料。
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