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3月29日
麻生区内外の小学生から高校生が活動する「ゆりがおか児童合唱団」が、1970年の創立から50周年を迎えた。昨年延期した記念の定期演奏会を、8月29日(日)に麻生市民館で開催する。出身者の指導の下、麻生の風土ではぐくまれた伝統を受け継ぎ、ハーモニーを響かせる。
同団は、百合丘団地の集会所で「ママさんコーラス」を指導していた故・山田榮子さんが「親子で歌えたら」という思いから創設。麻生音楽祭やあさお合唱フェスタなど地元での発表から、オペラ公演やスターダンサーズ・バレエ団公演「くるみ割り人形」に出演、CMソングの録音、海外で演奏など、幅広く活動してきた。在籍した団員数は500人を超えるという。
まちの風土が醸成
創設者から受け継ぎ、合唱指導と指揮を務める藤井大輔さん(47)は、同団出身者。卒団後も合唱や声楽と音楽の道を進んできたが、「根幹は『ゆり児』にある」と言い切る。50年の節目に、「子どもが音楽をやりに集まる文化土壌がある麻生だから、ここまで続いてきたのではないか」と語る。
現在の団員は、区内外の年長から高校3年まで33人。毎週日曜日に川崎青葉幼稚園(上麻生)などで練習する。団長の岩出万都衣さん(高2)は「年齢の上下関係なく仲がいいこと」と「好きに歌って、それでいて一人ひとりの声がきれいなハーモニーになっていること」と特長を語る。
「今の自分たち見て」
86年から麻生市民館会場で行っている定期演奏会。50周年記念の今回は、委託作品や唱歌メドレー、振付を含む「シアター・ピース」などを披露する。藤井さんは「市民館で演奏会をするようになってからずっと最後を飾ってきたのが『シアター・ピース』。50周年だからやろうと決まりました」と話す。
7月25日の練習では、フレーズの歌い方やハーモニーを細かく確認。合間には上級生が下級生の楽譜や姿勢の面倒を見る場面もあった。「下の子をサポートするのは代々受け継がれてきたこと」と岩出さん。演奏会では「長く続いてきたあゆみを感じてもらいながら、今の自分たちの『ゆり児』を見てもらいたい」と思いを寄せる。
演奏会のチケットは予定枚数が終了している。
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