能登半島地震
災害時のトイレ、備えは
携帯用不備60% 市、啓発に力
3月29日
市立南百合小学校に通う児童が7月22日、23日に、通学路の「防災マイマップ」を作成した。主催者は「子どもだけで判断しなければならない災害時に備えて、避難経路や通学路の危険箇所を知っておいてほしい」と話し、他地域での実施も予定する。
マップ作りは、防災知識の普及を行う市民団体「まごころキッチンプロジェクト」と、子育て相談サロン「ままカフェしんゆり」が共同開催。通学路を、防災と子どもの目線で改めて確認してもらおうと行われた。
自販機、公衆電話を確認
同小の3年生から6年生まで5人が参加。1日目は通学路や学校周辺を歩きながら、消火栓や自動販売機がある場所、交通量の多い道路など気づいたことを白地図に記入した。南百合丘公園では公衆電話も確認。災害時には公衆電話から伝言用ダイヤルをかけられることから、まごころキッチンプロジェクト代表の小野さくらさんは「公衆電話から連絡できるよう、使い方を覚えておこうね」と子どもたちにアドバイスしていた。
2日目は前日に確認したことを踏まえ、説明文や撮影した写真を貼って、オリジナルの防災マップを完成させた。前田唯斗さん(小5)は「これまで通学路を危険の観点から見ていなかった。初めて気づくことがたくさんあった」と感想を語った。
まち歩きには、行政から発行されている防災マップや土砂災害ハザードマップを参考にした。一方で「『防災マップを見ましょう』と言っても子どもにはわかりづらい」と小野さん。「もし登下校のときに災害が起こったら、子どもたちだけで判断しなければならないかもしれない。そんな時に備えて、逃げられる場所や避難所への生き方、お友達の家の場所を知ってほしい」とマップ作りの経緯を話す。
今後、マイマップ作りはまごころキッチンプロジェクトの主催として他の地域でも行うという。8月には市立千代ヶ丘小の通学路で実施を予定している。
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