「税を考える週間」キャンペーンを行う川崎西税務署の署長を務める 石本 力さん 麻生区在勤 59歳
自ら模範で示す姿勢
○…宮崎県への出向を経て、今年7月に署長に就任。管轄エリアの麻生区や多摩区での勤務は初めてで、「落ち着いていてハイソなまち」と印象を語る。今月11日から17日までは「税を考える週間」。地域の税務関係6団体と協力し、商店に対して消費税完納を呼びかけるキャンペーンなどを実施する。「取り組みは地道な継続が大切だと思う。租税教育も含め、暮らしに関わる税について浸透させていきたい」と柔和な表情で語る。
○…福井県出身。上京の気持ちが強く、都内の大学と同時に合格したのが東京国税局の職員だった。40年を超えるキャリアの半分以上は、国税局調査部で大企業の税務調査を担当。希望して異動した「花形部署」での日々は「対象企業の社員になったような疑似体験ができ、社会人として勉強になった」と振り返る。国の収入に直接関われる仕事の規模もやりがいに感じる経験だった。
○…趣味のひとつが映画鑑賞。「映画は劇場で見るもの」が信条で、ジャンル問わず1年で200本見ることを目標にしている。今年は「目標の半分」と苦笑するも、心待ちにしていた『007』の新作など、感想は語り始めると止まらない。「映画のまち」しんゆりの映画館で鑑賞することも楽しみだ。
○…尊敬する上司が言っていた「率先垂範」は自身の座右の銘でもある。人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと、という意味。「自分でやって当然の雑務は人に任せない」とリーダーとしての姿勢を語る。93人の署員には「納税者の信頼を損なわないように、一人ひとり意識して動いてもらいたい」と願う。川崎北部は相続税を納める対象の人が多いエリア。「気軽に相談できる税務署でありたい」と寄り添う姿を見せる。
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