来年1月の川崎市「成人の日を祝うつどい」のポスターデザインに選ばれた 白川 雛吏(ひより)さん はるひ野在住 20歳
絵に託す新成人の思い
○...大学の夏休みを使って描いた作品が、来年1月に行われる成人式のポスターデザインに選ばれた。紅白の色使いに「いろんな体格、服装の参加者を意識した」という1枚。式に参加する新成人として「成人式に振袖を着るべきなのか」と疑問を抱いたことが反映されている。「女子がスーツを着てもいいし、好きな格好で自分らしくいられるのが"川崎らしさ"でもあると思う」。元気で明るく、多様な姿を望む思いを表現した。
○...「生まれたときから絵を描いている」と語るほど、人生は絵と共にある。はるひ野小時代は、授業をきっかけに風景画に開眼。はるひ野中は美術部、高校では「漫画ファンクラブ」に所属し、まんが甲子園への挑戦や部誌づくりに情熱を注いだ。文化祭のポスターを手がけたことや大学で学ぶ広告など、これまでの積み重ねが今回のデザイン制作に生きた。「遠くからでも何を表している絵かわかるように、はっきりした色や線を太くするようにした」と工夫を語る。
○...筋トレや運動が好きな一面も。はるひ野の公園や住宅街を走っていると「鳥の声が聞こえたり、季節の花を見つけたり。景色を感じながら走るのが気持ちいい」。川崎市の最高峰「諏訪ヶ岳」で気分転換することもあり「麻生区も川崎も好き」と、地元愛は強い。清掃活動等で地域に還元できればと考える。
○...悩んだ成人式の服装は振袖を着ることに決めた。いつも絵を描くことを応援してくれている両親に「成長した姿を見せることで、恩返しになれば」という思いからだ。そんな家族と一緒にお酒を飲めるようになり、新成人になったと実感。大人の仲間入りを果たし「一歩一歩、できることを確実に増やしていきたい」と決意する。
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