川崎市は11月19日、「かわさきマイスター」に新たに5人を認定したことを発表し、麻生区では(株)アンドータイル(上麻生)の安藤健さん(63)が選ばれた。専門職種は、タイル・煉瓦工事で、同職種での認定は初となる。
かわさきマイスターは、極めて優れた技術・技能で市の産業の発展や市民の生活の向上に尽力し、後継者や若手の指導にも熱心な現役の職人を市内最高峰の「匠」として贈られる称号だ。1997年から開始し、今年度含めて76職種114人が認定されている。
「数多くの匠の方がいる中で選んでいただけて光栄」と喜ぶ安藤さん。安藤さんは、祖父の代から続く家業のタイル工事に従事。この道44年になる。理想のタイル工事をめざすために、左官やブロック積、土工事、鉄筋工事などタイルの下地づくりに関わる技能を習得。住宅などの外構工事の設計施工一式を請け負うようになったという。
「お客さんの要望に応えるべく、どれだけ考えてデザインを現実にするか。お客さんが喜んでくれることがやりがい」だという安藤さん。最近はモザイク作家などがデザインした壁や床面、オブジェへのタイル張りや、ホテルの内装プランニングなど活動の幅を広げている。
安藤さんは「この仕事は、地味でコツコツと同じことの繰り返し。それでもいつも新しいことに取り組んできた。マイスターとなって、この業界のPRができれば」と今後の目標を語った。
麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|