あさお芸術のまちコンサート推進委員会の副委員長と事務局長を務める 桑名 仁美さん 白山在住 61歳
つなぐ街と音楽への思い
○…区役所のロビーコンサートや多様な出演者が集うコンサートを行う、「あさお芸術のまちコンサート推進委員会」。委員会に加入した年に始まった市民公募の合唱団の練習が、今年も始まった。小中学生38人、大人39人で、9月に向けてハーモニーを重ねる。「これだけ集まるのは、歌える場所があればいいなと思う人や、音楽が好きな人が多いこの街ならでは」とほほ笑む。
○…子育てに良いと勧められ、30年以上前に麻生区へ。専業主婦として過ごし、末娘の大学卒業で子育ても一段落という頃、推進委員会の主催コンサートに訪れた。敷居が高いと感じていたクラシックコンサートを、車いすやベビーカー、シニアと、多様な人が誰でも楽しんでいた。そんな姿に感銘を受けたことと、「自分も子どもも麻生区に育てられた」という思いから、7年前に推進委員会での活動を始めた。
○…群馬県出身。歌はずっと続けてきたことだ。小中学生のとき少年少女合唱団で活動し「学校の垣根を越えて楽しめる場所があることが新鮮だった」。大学生のときはロックバンドでボーカルを担当し、今でもライブハウスに立つことも。娘が通った白山中学校ではPTAのコーラス団体に所属。「合唱のみんなで曲を作りあげる醍醐味を感じた」と振り返る。音楽以外に、カリグラフィーを続け20年。「書いているときは一切ほかのことを忘れられる」と集中力を高める時間だ。
○…合唱団の子どもたちには「活動をしたことが、成長したときに街づくりや音楽に関わるきっかけになってほしい」と思いをはせる。推進委員会の運営を切り盛りする中、関心があるのが他団体とのコラボ。「もっと新しいものが生まれるかもしれない」と街の横のつながりにも期待する。
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