統一地方選挙の川崎市議会議員選挙が3月31日(金)に告示、4月9日(日)に投開票が行われる。定数7の麻生区では、現職5人と、元職1人、新人3人が名乗りをあげ、激戦が予想される。(3月13日起稿、本紙調べ)
現職は、前回の得票順に、自民党の山崎直史氏(49・5期)、立憲民主党の鈴木朋子氏(58・1期)、無所属の月本琢也氏(44・3期)、立憲民主党の雨笠裕治氏(64・9期)、立憲民主党の木庭理香子氏(55・3期)が立候補を表明し、再選を目指す。
現職の公明党の花輪孝一氏(69・6期)、共産党の勝又光江氏(69・4期)は今期で引退の意向を示している。
元職・新人(五十音順)では、元職は自民党の老沼純氏(44)、新人は共産党の齋藤温氏(32)、日本維新の会の古厩秀明氏(57)、公明党の栁沢優氏(39)が出馬の準備を進めている。
主張や政策は
山崎氏は、今年拡充される小児医療費助成制度と共に、市独自の制度として新設される若年がん患者の在宅療養支援制度を求めてきた。横浜市営地下鉄延伸を見据えたまちづくり、区役所を含む駅北口の再整備や多摩線の延伸を推進していく。
鈴木氏は、行政書士としての目線と、子育てや介護経験を生かし、病気や高齢でも生き生きと暮らせる環境、多様性と生きる指針を学べる学校教育、ブランド力と生活感を両立した住みやすいまちづくり、持続可能な緑への取組などを進める。
月本氏は、若い世代の力で夢と希望を抱ける未来づくりを掲げる。キャリア教育の推進、一人ひとりを大切にできる新しいコミュニティづくり、女性視点を強化した地域防災力の向上、介護・認知症予防の医療と介護の連携推進などを訴える。
雨笠氏は、地下鉄延伸で利便性が高く住みやすいまち麻生区を目指す。機能性が高く環境と調和しハイセンスで活力ある商業集積などを主張。保育の質の向上、単身高齢者への支援拡充、自主防災体制の充実など暮らしを守る施策を掲げる。
木庭氏は、民生委員児童委員、消防団員の負担軽減や処遇改善、夢見ヶ崎動物公園の改善に努め実現した3期12年の実績を強調。地域交通等市民の足の確保策や、市政だより等広報紙の冊子化実現など、誰もが暮らしやすい川崎市を目指す。
老沼氏は、子どもに対し、コロナ禍で不足する学び・体験のリカバリーを軸に、シニア世代とも連動した孤独をつくらない環境づくりを目指す。安心して働ける環境作りや、農地の永続的な保持に向けた共同活動の活性化などの施策を掲げる。
齋藤氏は、学校給食や、18歳までの子どもの医療費の無償化などを主張。特養ホームの増設、気候危機対策と区内の緑地保全に注力し、妊娠、出産、子育てをするライフステージにいる女性であっても参加できる多様性のある政治を掲げる。
古厩氏は、川崎市政の少子化・教育対策、若年層や医療介護業界の人材の待遇改善、買い物困難者対策に注力すると主張。財源捻出のために行財政改革の徹底を掲げ、先ずは議員自らの報酬2割削減・定数2割削減の身を切る改革を訴える。
栁沢氏は、新百合ヶ丘総合病院への救命救急センター、NICUの設置を目指す。既存公園にマンホールトイレ等を導入し防災公園への刷新、小児医療助成対象を高校3年生へ引き上げ、一時負担金も撤廃し、子育て負担の軽減に取り組む。
有権者数は5千人増
前回の投票率は、川崎市全体で41・43%。麻生区は44・4%と市内で最も高かった。前回の麻生区の有権者数は、14万3576人。今年3月1日時点の選挙人名簿登録者数は14万8863人で、有権者数は5千人以上増える見込みだ。
麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|