市立王禅寺中央中学校(山本浩之校長)で3月10日、SNSの使用方法を学ぶ講演会が行われた。同中学校区地域教育会議の企画で、川満アート・テイメント(株)(川満スティーブ証社長、岡上)が協力。同社所属のアーティストらによるミニライブを交えた講演会は、ユニークな内容で行われ、同校の1・2年生215人がSNS使用時の注意点などを学んだ。
日常生活のコミュニケーションツールとして、今や欠かせないものとなったSNS。手軽に利用できる一方で、最近ではマナーに関連するトラブルも相次いでいる。
同校では毎年、携帯電話会社などを招き、SNSに関する授業を実施。地域教育会議でも講演会を開催してきた。コロナ禍で2年中止していたが、今回、3年ぶりに企画。芸能人としてSNSをどのように使用しているかを学ぶため、同社に講師を依頼した。
同社は、アニメ主題歌『創聖のアクエリオン』などを歌うコーラス・ダンスグループ「bress4」らのマネージメント、柿生のヒーロー・カキライザーのプロデュースを行っている。
当日、司会を務めた川満社長は「SNSは世界中でつながることができるが、扱い方を学ばないと危険も伴う」とSNSのメリット・デメリットを紹介。bress4がパフォーマンスを披露した後、川満社長がインターネットやSNSを使用した際に痕跡が残る「デジタルフットプリント」について解説し、「投稿は削除しても残る」「自分は大丈夫だと思わないで」と注意を呼び掛けた。
bress4のAKINOさんは、テレビ出演時のインターネットなどの心ない書き込みで歌が歌えなくなった経験、音楽を楽しみ、自分を好きになることで立ち直れたことを語った。カキライザーのショーや、コーラスダンスグループ・AMWのパフォーマンスも交えながら、生徒たちに「住所などを投稿しないで」「優しい言葉でメッセージを」などのSNSの注意点を投げかけた。
2年生の寺田俊太さんは「音楽を合わせながら伝えてもらい、マナーを守りながら楽しみ、危険を学ぶ場にもなった」と感想を話した。川満社長は「我々もSNSの講演会を行うのは初めて。今後、この講演会が記憶に残り、役に立ってくれれば」と願いを込めた。
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