ジャズトロンボーンに焦点を当てるコンサートが4月29日(土・祝)、昭和音楽大学ユリホールで開催される。同大の学生による企画で、春の芸術祭「アルテリッカしんゆり」の一公演だ。
「トロンボーン・フォー・ツー〜ジェイ&カイ トリビュート〜」は、70年前に人気を博したトロンボーンコンボ「Jay&Kai」の魅力に迫るもの。黒人と白人の奏者で結成された同コンボは、2年の活動期間ながら、超絶技巧や美しいメロディーでモダンジャズシーンに革命を起こしたとされる。当時の演奏を、同大の池田雅明准教授や駒野逸美さんらが再現。アンサンブルの可能性を客席に届ける。
企画したのは、アートマネジメントコースの上田晴加さん(4年)。同コースでは学生の自主企画公演を1年に3回開催している。自身もトロンボーンを演奏する上田さんは、中学生のときに同コンボの存在を知った。時代背景を考えると人種や音楽の壁があったという2人だが、「前情報もなく初めて演奏を聞いたとき、純粋に音楽がかっこいいと思った」と上田さん。「トロンボーンの魅力を伝えたい」と熱い思いで、企画を練った。
「しゃべるように表現」
2本のトロンボーンによるアンサンブルについて、池田准教授は「同じ楽器同士のジャズ演奏はバトルのようになることもあるが、まろやかな音色のトロンボーンは、おしゃべりするように表現できる」と語る。企画に関しては、「コンボの一般的な知名度は低いからこそ、面白く感じられる部分があると思う」と期待を寄せる。
さらに、同大のサークル「昭和トロンボーンアンサンブル」も加わり、最大10本の楽器でアンサンブルを披露。教員と生徒が一体となってつくり上げる公演だ。上田さんは「ジャズファンにも、地域の皆さんにも、音を重ねることで魅力が増す、ジャズトロンボーン・アンサンブルの神髄を楽しんでもらえたら」と呼びかける。
午後4時開演。一般3000円、学生1500円。販売は昭和音楽大学チケットセンター(【電話】044・953・9899、平日午前10時から午後6時)。(問)同コース企画制作室【メール】art-3@st.tosei-showa-music.ac.jp
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