2021年に自立訓練事業所から地域のコミュニティー活動拠点としてリニューアルし、子育て世代、高齢者、障害者など多様な人が集まり活動する「JINEN―DO」(上麻生5の10の1)。同施設は9月、登校拒否の子を持つ親の居場所づくりを推進する全国的な取り組み「トーキョーコーヒー」の新たな拠点になった。
同取り組みは、大人の行動や意識の変化を通じ、個々の子どもたちに合った教育環境を整えることを目指し、2022年8月から奈良県で始まった活動。大人が安心できる仲間と活動に打ち込める場の提供を行い、現在全国300カ所に拠点を置く(今年9月時点)。
主宰する大木美春さんは「保護者が楽しめる場をつくることは、子どもたちが安心できる環境づくりにもつながる」と活動の意図を語る。活動の目的が施設のコンセプトと似ていたことから、同施設を運営している石田和之さんら地域住民の協力のもと、9月に拠点となった。現在は月に3日程度、イベントや子育てについて相談できる交流会を開催している。
10月28日には、活動の一環として、ハロウィーンに合わせたピザパーティーが行われ、区内外から37人が参加した。当日は参加者が仮装をしながらピザづくりに挑戦。手作りの生地に好きな具材を乗せ、レンガのかまどで焼き上げたピザを参加者らで味わった。参加した女性は「子ども同士で楽しく遊んでくれるので、親もゆっくりと相談できる場になっている」と話した。
大木さんは「家や学校、幼稚園とは別に、安心できるサードプレイスのような場所。まだ子育てを体験していない人も未来のために通える場にしたい」と語った。
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