7年越し、念願のバス
長尾台コミュニティバス「あじさい号」があす12月13日に運行を始める。長尾台地区と登戸駅、長尾台地区と久地駅を結ぶ2ルート。バスを導入しようと住民が活動を始めてから7年、公共交通の利用が不便だった住民にとって念願のバス運行がようやく実現した。
「いろいろな課題を解決しながらやってきた。足かけ7年かかり、住民の皆さんにはお待たせした」
そう話すのは、バス導入に取り組んできた地元の住民グループ「長尾台コミュニティ交通導入推進協議会」の児井正臣会長(69)。
長尾台地区は長尾6丁目を中心とした住宅地。昭和40年代に宅地開発が進み、丘陵地に戸建て住宅が立ち並ぶ。既存のバス停は離れた場所に位置し、30メートル以上の高低差がある。公共交通を使う住民は不便を強いられてきた。
交通不便を解消しようと、08年に住民らが同協議会を発足。川崎市の支援を受けながら、地域交通の導入を模索してきた。11年に運行実験を実施し、昨年7月に採算性を検証するため試行運転を行った。地域のシンボル的な妙楽寺のあじさいにちなんで「あじさい号」と名付けた。
あす13日から、あじさい寺と久地駅を結ぶルートは平日22往復(土曜日7往復)、あじさい寺と長尾橋、登戸駅を結ぶルートは平日11往復(土曜日7往復)運行する。長尾地区から久地駅か長尾橋までの大人の運賃は220円。長尾地区から登戸駅まで260円。小児は半額。70歳以上の人と障害者は基本運賃から100円引き。
車両は28人乗りのマイクロバスを使用する。運行事業者は、麻生区内でもコミュニティバスを運行する株式会社高橋商事(多摩区菅野戸呂)。
児井会長は「この地域では車が生活に不可欠で、ない人は苦労も多かった。車にとって代わる公共交通として夜間も走らせることにも取り組んできた。多くの人に利用してもらいたい」と話している。
あす13日午前9時25分から妙楽寺駐車場で出発式が開かれ、10時10分から運行を開始する。
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