長尾在住で長尾台コミュニティバス利用者協議会会長の児井正臣さん(70歳)が9月8日、ライフワークとして取り組んできた「公共交通機関による全国市町村役所・役場めぐり」を達成した。この日に出向いたのは小笠原村役場で、全3259市町村を達成したことになるという。
児井さんがこの取り組みを始めたのは会社員だった88年頃。旅行が好きで全国を巡っていたという。全国の役所・役場を40件ほど巡った92年、「役所・役場はその地域を代表する中心にあり、公共交通で行けるはず。検証しよう」と全役所・役場めぐり決意したという。
児井さんは、公共交通を「定期的に運行し、誰でも利用できるもの」と定義づけ、出向いた役所・役場の写真を撮ることをルールとした。市町村合併で廃止された場合はその後の建物や跡地に行くこととした。
「情報を集めながらスケジュールを立てることが難しく、そこが楽しみでもある。楽しいことだから続けることができた」と児井さん。29年3カ月でこの取り組みにかけた旅行回数は230回。1回の旅行で20件以上回ることもあった。05年には体験記をまとめた本を出版し、講座で役所・役場めぐりの楽しさを伝えてきた。
3259市町村のうち、30分以上徒歩が必要な場合や離島があり、「実際に公共交通でいけない場所が10カ所ほどあった」という。
児井さんはこの取り組みを通じて「県庁はかつての城の中にあるが、役場・役所は下町にあることが多く、奉行所の名残ではないか。中には個性的な建物があるが、なんの変哲もない建物が多い」と分析。また「全国の街並みが一律になりつつあり、その地域を代表する景色が少なくなっている」とも話していた。
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