区内在住の昔話研究家、小澤俊夫さん(85)が小学校の教壇に――。子どもたちに昔話を伝えて読書に慣れ親しんでもらおうと、川崎市立東菅小学校(葉倉朋子校長)で8日、小澤さんの特別授業が行われた。
小澤さんは筑波大学名誉教授で、現在は全国で昔話語りの普及活動を行っている。指揮者の小澤征爾さんの兄で、ミュージシャンの小澤健二さんの父。
授業では小澤さんが実際の昔話を語りながら「昔話の文法」を教えた。白雪姫が原作のグリム童話では3回殺されることを例に挙げ、「昔話は3回の繰り返しを好む。3回目が一番重要」と話すと、児童たちは感嘆の声を上げつつ熱心にメモを取っていた。小澤さんは「みんなが知っている昔話は、聞きやすさを重視して省いている部分がある。絵本だけじゃなく、(グリム童話の)和訳を読んでみて」とも語りかけた。
小澤さんは授業後、「子どもにとっては、普段から本を家庭で生の声で読んでもらうことが大切。親たちはスマートフォンやゲームに子育てを任せず、生の声で子どもの感性を育ててほしい」と保護者に向けたメッセージを送った。
葉倉校長は「奥深く、幅広いことを教えて頂いた。小澤さんのような存在が児童たちの生き方を変えてくれると思う」と話していた。
多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
【ナイスオン】【バンバン】【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替 |
<PR>