多摩区ゆかりの国府さん（中央）がトリオで出演＝主催者提供
新百合ヶ丘駅周辺を中心とした川崎市北部で、市民主体の芸術祭「アルテリッカしんゆり２０１６」があす23日に開幕する。行政や大学、民間団体に加え、１００人以上のボランティアによる「川崎・しんゆり芸術祭２０１６実行委員会」が運営に携わる。
より良質な芸術イベントを目指し、地域主体でまちの活力を生み出そうと２００９年に始まったアルテリッカ。現在では多摩区や宮前区でも特別公演を企画するなど、広がりを見せている。５月８日までの期間中は、年齢を問わず楽しめる45本の芸術公演が各会場で組まれている。
多摩区出身国府さん出演
多摩市民館大ホールの特別公演の一つ、５月５日は区内出身のピアニスト、国府弘子さん率いるトリオが出演する。作曲家、編曲家でもある国府さんは、ジャンルを超えたピアニストとして幅広く活動し、日米で20枚以上の作品を発表。現在は川崎市文化大使も務める。当日は国府さんのほか、学生ビッグバンド３団体が登場。同館特別公演の４、５日とも午後２時開演。
市内在住の池田健児実行委員長は「地域の芸術資源を生かしたまちづくりの一つとして、都内へ行かなくても一流の公演を堪能できる芸術祭」と手応えを語る。
23、24日のオープニング公演・藤原歌劇団のオペラや、最終日の東京交響楽団をはじめバレエやジャズ、能・狂言、寄席、演劇などが集結。昨年好評だった軽食と演奏を楽しむ「ジャズバー」のほか、子ども向けのクラシックや寄席、０歳から参加できるコンサートなど趣向を凝らしている。
池田実行委員長は「８年目を迎え、地域の愛着心や期待も年々大きくなってきていると感じている。ぜひ気軽に来場してほしい」と期待を込める。各公演の開演時間など詳細情報はウェブサイト（【URL】http://www.artericca-shinyuri.com）、または実行委員会事務局【電話】０４４・９５２・５０２４。
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