専修大学の学生が企業、団体などの活動や事業に携わる「課題解決型インターンシップ」の成果発表会が12月10日、同大生田キャンパス(東三田)で開かれた。今年は活動ごとに21チームに分かれ、約170人がイベントの企画運営や商品開発などに携わった。
発表会では各チーム代表者のスピーチの後、ブースに分かれて活動内容を説明。当日は協力企業、団体のメンバーらが訪れ、学生に質問を投げかけていた。
今回のプログラムは3分野で、チームは「イベント実施型」11組と「宣伝、マーケティング型」「商品企画型」が各5組。イベントのチームは民家園通り商店会の夏まつりや食の祭典、たま音楽祭、生田緑地のガイドツアー、二ヶ領用水の清掃活動、しんゆりマルシェなどの運営に従事した。
民家園通り商店会夏まつりに参加したチームは9人。イベント以降の集客増につなげようと、7月の夏まつり当日に商店会加盟店のクーポン券を販売した。サービスを提供してもらう事業者への交渉は学生が担当し、13店舗が参加。販売促進のため、加盟店5店舗の協力のもと、5品を盛り込んだオリジナル弁当を企画し、クーポン購入客への特典としてプレゼントするなど工夫を凝らした。同商店会役員は「今後も地元大学の学生とのつながりを大切にして、ともに暮らしていくまちにしたい」と展望を語る。
生田緑地ガイドのチームは、「3館まるわかりツアー爆発祭」と題し、日本民家園とかわさき宙と緑の科学館、岡本太郎美術館を中心に緑地内をめぐるツアーを11月13日に企画した。親子60人の参加者を2組に分け、コースを設定。子どもも参加しやすいものづくりのワークショップを行い、好評だったという。
同チームの2年生、小嶋那奈さん(20)は、「季節ごとに、こんなに自然が素敵できれいなところはなかなかない。故郷みたいに感じてもらえるように工夫した」と感想を話した。
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