小田急電鉄(東京都新宿区)は来年3月からの新ダイヤを1日に発表し、登戸が快速急行の停車駅に追加された。ラッシュピーク時は登戸から新宿まで最大9分短縮され、最速18分になるなど、都心への利便性向上や通勤時間帯の混雑緩和の実現を目指す。
代々木上原―登戸間の上下線の線路を2本にする「複々線化」が、1964年の構想から89年着工を経て完成。新しい線路を全面使用した新ダイヤによる運行を、来年3月中旬に開始する。
登戸駅では工事中の1番線が、3月までに完成予定。新ダイヤにより、登戸の平日の終日停車本数は上下線合わせて196本増の779本、土曜と休日は234本増の713本になる。
登戸駅長の水島悦子さん(40)は、快速急行が停車することで「JR線の利用客や登戸―新百合ヶ丘間の乗客にとって、登戸で快速に乗り換える選択肢が増える」と意気込む。「安全性を確保し、遅延を起こさずに新ダイヤを時間どおり正しく運行できるよう、気を引き締めていく」と話す。
複々線化は各駅停車と急行が別々の線路を走れるようにすることで、ラッシュ時などに発生していた通過待ちや減速運転を解消するのが目的。世田谷代田から東北沢までの1・6キロ区間で工事が進められており、完成すれば代々木上原―登戸間の11・7キロが複々線化される。
1日の会見で星野晃司社長は「遅い、混んでいると言われてきた小田急線のイメージを一新させる。詰まり解消で時間短縮も図る」と強調。複々線化を生かした新ダイヤでは、平日朝のラッシュピーク時(下北沢着午前7〜9時)の列車が現行27本から36本に増発。車両数が96両増えることで、やや圧迫感があるとされる混雑率192%が、新聞や雑誌を楽な姿勢で読める150%程度まで緩和される見通しという。
登戸に停車し、急行よりも停車駅の少ない小田原線快速急行は、通勤時間帯で現行3本から28本に増発。多摩線は朝限定で「通勤急行」を新設し、小田急多摩センター駅からの始発便も増やすことで着席性も向上させる。列車種別の新設や変更により、ラッシュ時の新百合ヶ丘―新宿間は38分から28分に、小田急多摩センター―新宿間は54分から40分に短縮される。
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