あったかいご飯を皆で食べよう――。市民団体「ほかほかご飯の会」が、区内初の「こども食堂」開店に向け、試食会を22日、登戸で開いた。1人で食事をすることが多い子どもたちに、ボランティアが作った食事を低価格で提供する取り組みで、5月27日に中野島こども文化センターで開始する予定だ。
自主運営で始動
試食会を主催した同団体の代表、木澤静雄さん(68)は、今年2月ごろからメンバーを募り、現在は8人で運営。食材、食器の手配など必要経費をはじめ、会場や人員の確保まで全てボランティアで賄い、地道に開店準備を進めてきた。
木澤さんは「共働きなど家庭の事情で、1人で食事している子どもたちに、保育園や学校のほかに気軽に立ち寄れて食事できる場所をつくりたかった」と話す。
22日は、地元に住む子どもたちを招き、カレーライス50食以上を提供した。今後は事前申し込み制の夕食として、子ども200円、保護者は500円で提供する。食事の代金は材料費や光熱費などの運営費に充てるという。
「こども食堂」は、食事の量や質が十分ではない家庭への支援が従来の目的だったが、1人で食事をする子どもたちのだんらんの場や地域交流の場としても注目を集める。
全国的に広がりを見せている取り組みで、活動地域や運営主体によって目的が多様化しつつある。
木澤さんは「今後は、各地域のこども文化センターでも開催できればいい。そのためのメンバーも募集していくとともに、ゆくゆくは子どもから高齢者まで、幅広い世代の地域交流の場にしていきたい」と語った。
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