雑誌にも掲載 気迫の墨絵師 真鶴・岩出身の勝亦勇さん
真鶴町岩出身のイラストレーター・勝亦勇さん(34)の作品が「おとなの論語」(徳間書店ムック)に掲載された。孔子が弟子を教えるシーンなど緊張感あふれる瞬間が、墨一色で描かれている。
普段勝亦さんが手掛けているのは主に格闘シーン(上)のイラスト。ほとばしるような筆跡で迫力の一瞬を表現し、これまでにも「戦国武器防具 最強の一撃必殺アイテム」(PHP研究所)など20種を超える書籍のカットや飲食店の店内イラストを提供している。絵を描き始めたのは貴船愛児園に通っていた頃。ウルトラマン80などヒーローものを描き始め、岩小学校時代はノートを切ってミニコミ漫画も作っていたという。デザイン系の専門学校を卒業後は建築会社に入り広告デザインや人物カットなどを担当し、その後独立。闘いのスピード感や一瞬の閃きを描き続けるうちに、それまで使っていたパソコンを、墨と筆に持ち替えるようになった。極真空手も経験し、拳を交えた経験が作品に反映されている。現在はイラストレーターという名の自営業のため、個展を通じて自らを売り込む。「迫力を出してほしい」「見た人に伝わりやすいものを」といった顧客のリクエストにも柔軟に応え、実績を重ねてきた。今は町田市を拠点にしているが、地元の貴船神社と、真鶴の原生林がお気に入り。「真鶴にゆかりの深い源頼朝も描いてみたいですね」と話していた。
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