観光施設の声…「昨年並み」「やや減少」 GW、飛び石日程と雨影響
今年のGW(4月26日〜5月6日)は前半が飛び石日程となった。県西の観光施設への取材では利用者数が「昨年並み」か「やや減少」という所が多かった。
箱根海賊船や箱根ロープウェイ、箱根ターンパイクの利用状況はほぼ昨年並み。4月に大涌谷にオープンした箱根ジオミュージアムは、有料ゾーン利用が11日間で約2500人だった。同館職員は「大涌谷に来る観光客は滞在時間が短く、敬遠された感がある。ジオパークの名前も浸透が必要」と語った。小田原城天守閣(小田原)や県立生命の星地球博物館(同)、中川一政美術館(真鶴)はそれぞれ前年より来館数が減ったが、生命の星では5月5日(雨天)の1日で3800人を記録。「めったにない数字。濡れたくない観光客が集まったのかもしれない」(同広報)。遠藤貝類博物館(真鶴)は生物観察の企画が親子連れに人気で、昨年より50人ほど利用が増えた。
逆に、屋外施設の独歩の湯(湯河原)は約1400人減少。「連休は雨にたたられた。その分観光客には屋内の町営温泉施設を勧めるなど連携してきた」と振り返った。箱根温泉旅館協同組合は「GW中の宿泊は前半が伸びなかったが、後半はほぼ例年通りだった。4月の増税の影響はない」と分析。一方で外国人観光客が昨年の倍の勢いで増加している施設もあり「この増加分がマイナス分を補っている可能性がある」(同組合)という声もあった。
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