湯河原町が、3月にハワイで行った日系人誘客活動の報告書を発表した。ラグビーW杯や翌年の東京五輪などを見据え、複数の観光関係者と面会しており、和の風情が残る町の魅力を発信しようと模索している事が分かる。
慕情に訴求する
これまで湯河原町では外国人誘客を促すため、指紋認証決済システム実証事業への参加や、英語でのウェブ発信、Wi-Fi環境整備などを行ってきた。
日系人をターゲットにしたのは、日本との関係性があること、そして「日本に対する慕情がある」という理由。訪日経験のある日系人の多くはすでに箱根や京都を訪れているため、今後新たな旅行先として提案する狙いもある。
渡航したのは冨田幸宏町長や土屋誠一議長、ハワイを熟知するコンサルのリック増田氏や観光・商工会員ら9人。3月12日から6日間まで、ワイキキビーチに泊まりながら日系人連合協会やホノルル日本人商工会議所などをまわった。
各訪問先では町をあげて日系人を呼び込もうとする理由や、東京五輪の際にJRで横浜方面にアクセスしやすいこと、町近隣の観光スポットの数々を説明し、土産に動画入りのUSBや温泉成分入り石鹸なども手渡した。名刺交換の相手はのべ30人以上になった。
町観光課によると、今後は各団体との接点を通じ、日系人を受け入れられる町内宿泊施設などの情報を発信するという。
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